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2025年9月3日から5日にかけて、台湾・Asia Universityで開催された INCoS-2025(The 17th International Conference on Intelligent Networking and Collaborative Systems) において、「Effective Building Damage Detection using Automatically Created Floor Map」という題目で研究発表を行いました。
研究テーマは、災害発生後の建物損傷を迅速に把握するための手法の提案です。日常的に利用されているWi-Fiアクセスポイントとスマートフォンを活用し、平常時と災害後の通信距離データ(Wi-Fi RTT)を比較することで異常を検出する手法です。シミュレーション評価の結果、提案システムで微細な建物の損傷を迅速に検出できることを確認しました。
INCoSは「人や機械がネットワークで協調・連携するシステム」に関する国際会議であり、同時開催の NBiS-2025(The 28th International Conference on Network-Based Information Systems) との交流により、情報システムと協調ネットワーク技術の両面から意見交換でき、研究の視野を広げる貴重な機会となりました。
今回の国際会議への参加を通じて、英語で研究成果を発信する重要性や、異なる研究分野との連携から新たな発想を得る意義を強く感じました。一方で、英語で質問された際に相手の意図を十分に聞き取ることができず、自身の英語スキルが不足していることを実感しました。今後はこの経験を踏まえ、英語力の向上にも努めながら、より実用的で社会に貢献できる研究を進めてまいります。
