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「助産診断・技術学Ⅱ」「助産診断演習Ⅱ」の科目において,
分娩期の助産診断と助産技術を学びます。
今年度は,4月にオンライン授業と対面授業を併用して,分娩期の助産技術を学修しました。
学生それぞれが,分娩期に用いる診察・観察技術,分娩時の環境整備や物品の準備,
産婦の安全と安楽を考えた児の娩出時に必要なケア,出生直後の新生児の呼吸の確立の援助や観察,
胎盤の精査や計測等のプレゼンテーションを行いました。
知識を押さえたうえで,対面授業で,各技術のプレゼンテーションができるように,
グループ毎に考えてから,分娩介助技術に関する実技のプレゼンテーションを行いました。
児の娩出後,児に付着する羊水を拭きとりをしている場面
グループプレゼンテーションの後には,他のグループメンバーからの質疑応答,
教員からのワンポイントアドバイスを行いました。
学生からは,母子ともに安全・安楽に出産してもらうためには,
まだ知識が足りない,日々学修を積み重ねていこう!と決意を新たにする声が聴かれました。
グループの実技のプレゼンテーション後に,質疑応答・ディスカッションをしている場面
骨盤模型・胎児人形・分娩介助セット・ガウンや手袋等の分娩介助を練習する教材は,
入学時から各学生へ配布していました。
テキストの分娩介助動画や教員作成の分娩介助動画を繰り返し見たり,
自宅でできる分娩介助に関する技術の練習を各自,自宅で行いました。
ここまで学内の授業の中で受け持ってきた産婦の事例を用いて,
分娩期の助産診断を行い,産婦への支援方法をシミュレーション学修で学びました。
7月末からは,授業の合間を縫って,学生が3~4名で1つのグループになって,
分娩介助技術をひたすら練習します。
分娩室の環境整備,分娩セットを清潔を保ちながら準備する,
産婦を分娩室へ入室させる判断,分娩を予測しながら産婦に関わる,
産婦の呼吸や努責に合わせて児の娩出を介助する等を行っていました。
現在は,オンライン授業のみとなりました。
対面授業ができるタイミングまで,学生さんそれぞれの課題を自宅で取り組んでいます。
9月下旬からの臨地実習前に,学内での演習をできることを願って,頑張っています