本文
助産学専攻科の教育の中で,核となる助産実習について,
令和3年度の助産実習Ⅰ・Ⅱのことを,
これから3回に分けて,ご紹介していきます。
助産実習Ⅰ・Ⅱでは,
妊婦,産婦,褥婦,新生児を受け持ち,対象のアセスメントを行い,
助産診断とそれに基づく助産過程を展開し,エビデンスに基づく安全で安心な
対象へのケアを提供する能力を修得していきます。
今回は,助産実習Ⅰ・Ⅱの前期実習の内容や学生の様子をご紹介します。
今年度の前期の実習期間は,
6月28日(月曜日)~7月16日(金曜日)
8月2日(月曜日)~8月13日(金曜日)でした。
4月からオンライン授業と対面授業,5月からはオンライン授業で学んできたことを活かして,
臨地で学びました。
専門職者として感染対策に努めながら,健康に実習をすること,
対象者(妊婦・産婦・褥婦・新生児)のニーズを知ること,
助産師の実際のケアを見て学び,意味づけをすることを中心に学ぶことができました。
コロナ前であれば,この時期に学生2名ずつが5施設に分かれて3週間の実習を行いますが,
今年度は,学生2名ずつが1週間ずつの計5クールを1施設で実習を行いました。
コロナ禍で実習を受け入れていただけることに,学生・教員ともども感謝しております。
学生が担当させていただいた妊婦さん,産婦さん,褥婦さん,赤ちゃんのみなさん,
みなさまからたくさんのことを教えていただきました。
学生が臨地に行くのは,看護学生の3年生の時以来の人も多く,
緊張と不安,楽しみが入り混じった気持ちで実習を迎えました。
実習が始まると,すべてのことが学ぶことばかりで,
目はキラキラ,けど,分からないこともたくさんで「調べなくちゃ!」と集中。
10名の全員の学生が無事に臨地での実習を行うことができました。
やはり,現場に勝るものはないと思いながら,充実した毎日でした。
学内では,実習で学んできたことを他の学生と共有し,深めていきました。
助産診断を立案し,妊婦さん,産婦さん,褥婦さん,新生児のニーズを捉え,
対象に必要なケアを考えていきました。
学生は,実習での自分が行ったケアの振り返りをすることになり,
対象者をより良くするためには何ができるか?を考えることができました。