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【作業療法学科】地域の高齢者グループ(友愛)が授業に参加しました

印刷用ページを表示する 2019年5月16日更新

令和元年5月16日に,作業療法学科3年「老年期障害治療学」の授業に高齢者のグループ「友愛」の方々10名が参加されました。

友愛は,数年前に市が開催した認知症予防教室に参加され,その後も健康活動に興味がある方々で組織された任意のグループで,市内の様々な地域からメンバーが集まって月に1回活動されています。毎年,この時期に学生の授業に参加し,学生と交流しながら新しいことを学んでおられます。

この日は,「世代間交流を通して多様性を理解する」をテーマに,グループに分かれて“生活様式”,“学校生活”,“文化・芸術”,“社会の出来事”について友愛の方々と学生の間で,過ごしてきた生活背景の違いや共通することについて意見を交換しました。友愛の方からは,水道が整備されておらず,つるべ井戸から水を汲んで生活をしていた,食べるものが無かった,遊ぶ暇などなく,家庭の手伝いをしなければならなかったなど,物を大事することや我慢して働くことに価値を置くようになった生活背景を知る貴重なお話を聞くことができました。

また,“幸せとは”について意見を交換する中で,学生らは“美味しいものを食べること”,“ディズニーランドに行って遊ぶこと”など,いわゆる贅沢をして欲求を満たす内容を発言する一方で,友愛の方々は,“健康で普通の暮らしができたら,それで幸せ”と謙虚な気持ちを語っておられました。

学生たちは,世代の異なる高齢者が過ごしてきた生活様式や背景を,前のめりになりながら,興味深く聞いていました。事前に現在の高齢者が過ごしてきた時代背景などを調べてきていたおかげで,活気の溢れる交流が出来たように思います。

是非,この経験を夏季に開催される地域臨床実習に生かしてもらいたいと思っています。

友愛