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前回の化学実験では、現在までに学んだ知識を基に「地域の環境調査」をテーマに、地元庄原市を流域とする西城川とその周辺の水環境調査を実施しました。今回報告する10月27日の化学実験の最終回では、 “環境科学”について学ぶ生命環境科学基礎セミナーとコラボレーションして、化学実験で調べた西城川の水環境調査の結果に加えて、西城川を取り巻く文化や歴史、社会などを広く地域環境の事前学習課題で調査し、さらに、西城町をこよなく愛しておられる庄原市西城自治振興区の平井さまにご講義いただきました。最後に、これらの理化学的、社会化学的な情報を基に、西城町の魅力や地域環境と地球環境について、オンラインで議論しました。
化学実験の結果を地図上に整理し、集落と水質との関係を見いだすことが出来ました。また、平井様のお話から、西城川とともに歩んでこられた地域の歴史や文化について知ることが出来ました。さらには、この地で育った西城紫水高校の生徒さんにもディスカッションに加わってもらい、西城町の魅力について話してもらいました。
環境科学コース教員が担当する化学実験・生命環境科学基礎セミナーは終了です。いかがでしたでしょうか。第1クォーターの化学実験はオンラインに急遽切り替えたり、暑い中夏季集中を乗り越えたりと一筋縄にはいかない部分もありましたが、なんとか終えることができました。
ここまでの化学実験で学んだ実験ノートの必要性や基本的な操作、繰り返し測定の重要性は化学のみならず全てのサイエンス科学で必要とされることです。また、生命環境科学基礎セミナーでみなさんと考えた“環境科学とは”、という問いかけは、環境科学を専攻する環境科学コースのみなさんはもちろんのこと、生命科学コースのみなさんにとっても、進路選択や卒業後の社会での活躍にとって重要な視点です。この二つの授業で学んだことを糧にして、今後の学びに生かし、将来の自分を思い描く際のヒントとなってくれることを期待しております。
化学実験・生命環境科学基礎セミナー担当:環境科学コース教員
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本教員が所属する環境科学コースのウェブサイトは以下をご覧ください。
・https://www.pu-hiroshima.ac.jp/p/puh-des/env/env_index.html