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今回はこれまでに取得したノギスや電子天秤の使い方を応用して「アボガドロ定数の推定」を行いました。アボガドロ定数といえば、「6.02かける10の23乗」と暗記するものではありますが、実験的に推定することができます。
アボガドロ定数は非常に小さい分子を数えるにあたって、1モルというまとまりにした時にいくつその中に分子が含まれているかを示しています。12本の鉛筆を1ダースと数えるのと同じですね。今回はNaClの結晶を用いて、結晶中にいくつのNaClのイオン対が含まれているか、またその結晶は何モルか、という二つの値からアボガドロ定数を推定しました。
受講生の感想の一部を紹介します。「高校の時にはただ与えられるだけだった定数を実際に測定して求めることができて楽しかった。他の定数についても測定して調べることができるのか、気になった。」「普段から当たり前のように計算で使っていた定数を求めることができたが、結晶を切り出すところから始まりノギスや電子天秤を使用してデータを集めて結果を出すことがとても大変だと実感した。」
化学実験担当:環境科学コース教員
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環境科学コースのウェブサイトは以下をご覧ください。
・https://www.pu-hiroshima.ac.jp/p/puh-des/env/env_index.html