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少しずつ本格化してきている化学実験ですが、今回は安全ピペッターの使い方を習得しました。安全ピペッターというのはゴムやシリコンでできた不思議な形状をしたものです。ホールピペットやメスピペットに付けて使うもので、皆さんが良く知っている駒込ピペットの上に付いている赤いゴム(ゴム球)と同じ役割を果たします。液体を移し替えるだけの用途で使う駒込ピペットよりも精密に測ることができるホールピペットやメスピペットは、標線や目盛に液面を合わせる必要があります。そのため単なる膨らんだゴムではなく、溶液の出し入れに微調整が効くゴム球として安全ピペッターがあります。
では、なぜ「“安全”ピペッター」と呼ぶのでしょうか。色々と調べてみたもののこれといった理由は書かれていませんでしたが、恐らく以下の理由かと考えます。昔はピペット類を口にくわえて吸って吸引していたのですが、濃硫酸や塩酸など危険な試薬が誤って口に入ってしまうこともあり流石に口を使うのは止めて「安全」な方法で、ということで安全ピペッターではないかと思います。
次回、この安全ピペッターとメスピペットを使った実験を行います。うまく使いこなせるでしょうか。
化学実験担当:環境科学コース教員
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