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主な担当科目 :社会保障論 貧困に対する支援
研究キーワード:社会政策 高齢者福祉 国際比較研究 コミュニティケア 社会的企業
趣 味 :海外で1ヶ月生活すること サーフィン
日本、韓国、シンガポールを中心に、高齢者福祉と社会的企業に関する国際比較研究に取り組んでいます。各国の制度や政策の違いだけでなく、それらが形成された歴史的背景や文化的価値観、さらに地域社会における民間組織やコミュニティの役割にも注目しています。少子高齢社会が進行する中で、国や自治体だけに依存しない、多様な主体が連携する持続可能な福祉のあり方を模索することが目的です。なかでも、社会的企業など民間主体の果たす役割に関心を持ち、現場での実践とも結びつけながら研究を進めています。制度間の比較から得られる知見を通じて、社会福祉の実践や今後の政策立案に資する研究を目指しています。
「社会保障論1・2」では、日本の社会保障制度の全体像や理念、制度の構造について学びます。公的扶助・社会保険・社会福祉といった分野ごとの特徴や課題を把握し、他国の制度と比較しながら理解を深めていきます。併せて担当している「貧困に対する支援」では、生活保護制度を中心に、貧困の現状や制度的対応、現場での支援の実際を学びます。いずれの科目も、制度を「知る」だけでなく、その背景や課題を考え、「自分ならどう関わるか」を問いながら進める授業を目指しています。
社会福祉の学びは、人と社会の関係を深く理解し、より良い社会の実現に向けて行動する力を育てるものです。制度や政策の知識はもちろん大切ですが、それ以上に「人を理解したい」「誰かの役に立ちたい」という気持ちが学びの原動力になります。県立広島大学では、実践的な学びや充実したフィールドワークの機会を通じて、社会を多面的にとらえる視点や課題解決に向けた考え方を養うことができます。ぜひ一緒に、自分自身の可能性を広げながら、これからの福祉のあり方について考えていきましょう。