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【作業療法学コース】地域で高齢者の「やってみたい」を応援する研究を紹介します

印刷用ページを表示する 2026年7月17日更新

研究紹介

作業療法学コースの池内助教・高木准教授・田中准教授が取り組む研究が,日本作業療法士協会の「2026年度 課題研究助成制度」に採択されました。現在,三原市内の高齢者サロンにご協力いただき,フィールド調査を行っています。

研究タイトル:介護予防事業における簡易版目標設定日誌の開発―高齢者サロン参加者を対象とした信頼性と妥当性の検証―

研究紹介 目標設定日誌 実施の様子研究紹介 目標設定日誌 学生の様子

研究紹介 目標設定日誌 学生の集合写真

手でOT(作業療法:Occupational Therapy の略)を表現しています。

毎日の生活のなかにある「やってみたい」を応援する研究​

今回の研究では,池内助教がこれまで開発してきた「目標設定日誌」を,高齢者がより簡単に使用できる形式に改良しました。そして,日誌の得点が安定しているかという「信頼性」と,本来測りたい内容を適切に捉えているかという「妥当性」を検証しています。

この研究は,多くの応募のなかから,作業療法の発展に貢献することが期待される研究として,日本作業療法士協会から採択されました。

目標設定日誌は,組織心理学における目標設定の考え方を,リハビリテーションや介護予防の分野に応用したものです。日誌には,自分にとって大切な目標や,その日に取り組んだこと,頑張った程度,満足した程度などを記録します。目標に取り組みながら日々の生活を振り返ることで,自分が大切にしたいことや,次に取り組みたいことを見つけやすくなります。

「ピアノを始められた」―日誌が生活を変えるきっかけに​

これまでに目標設定日誌を使用した高齢者からは,次のような声が寄せられています。

「自分の生活に何が必要なのかが分かった」
「ずっとやりたいと思っていたピアノを始めることができて,嬉しかった」
「これからも健康的な生活を送れるようにアクティブに行動していきたい」

作業療法士は,病気や障害への支援だけでなく,一人ひとりが自分らしく,充実した生活を送ることを支援する専門職です。今回の研究を通して,高齢者が自分に合った目標を見つけ,「やってみよう」と一歩を踏み出せるような支援につなげたいと考えています。

作業療法学コースの学生も調査に参加​

今回のフィールド調査には,作業療法学コースの学生も参加しました。

地域で暮らす高齢者と直接関わりながら研究を体験することは,学生にとって,教室の授業だけでは得られない貴重な学びとなります。参加した学生は,先輩や後輩,教員と協力して調査をするなかで,高齢者とのコミュニケーションの取り方を学び,多くの刺激を受けたようです。

調査後には「高齢者の皆様から元気をいただきました!これからも大学での勉強を頑張りたいです!」という声も上がっていました。

県立広島大学作業療法学コースでは,研究を通して作業療法の発展に貢献するとともに,地域の方々との実際の関わりを大切にした教育を行っています。

目標設定日誌に関する最新の研究はこちら
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/45/3/45_305/_pdf/-char/ja

日本作業療法士協会「課題研究助成制度」についてはこちら
https://www.jaot.or.jp/academic_committee/kadaikenkyu/

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