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【地域文化コース】「文化継承マネジメント」でゲストティーチャーにお越しいただきました

印刷用ページを表示する 2022年6月6日更新
地域文化コースの専門科目「文化継承マネジメント」では,ゲストティーチャーとして5月28日(土曜日)に大島衣恵さん(喜多流大島能楽堂),6月1日(水曜日)に山崎やよいさん(イブラ・ワ・ハイト代表,考古学者)をお迎えし,文化継承に関するそれぞれの活動についてお話しいただきました。また,文化の継承が果たす役割や課題などについて,学生を交えて意見交換しました。
大島衣恵さんは能楽師の家に生まれ,3歳から舞台に立ち,多くの舞台を経験するとともに,能楽の裾野を広げる活動を国内外で展開されてきました。当日の授業では,ご自身の経験をわかりやすくお話しいただくとともに,実際に謡(うたい)や仕舞(しまい)を実演し,学生にも手ほどきしていただきました。さらに,伝統芸能を現代社会においてどのように活かしていくべきか,技を継承することの意義などについて,学生と意見を交換しました。
能楽1
能楽2
山崎やよいさんは,西アジア考古学の研究者として実地にフィールドに立つためにシリアに渡り,アレッポ博物館,アレッポ大学で研究・教育活動に携わるなかから理解したシリアの文化や風土の特質をお話しいただきました。また,武力紛争が勃発するなかで日本に帰国し,研究が継続できなくなる状況下で,シリアの女性たちを支援するプロジェクトを立ち上げるに至った経緯を語っていただきました。学生たちは意見交換によって,文化を継承するためには,まずそれを担う人間の尊厳が守られる必要があること,多様な宗教・文化が交錯する地域で人々はどのように共生してきたのかなど,多くの課題への理解を深めたようでした。
考古学1
考古学2