本文
食品加工学実験は,食品の加工過程における成分変化や現象を理解し,その制御に視点をおいた加工工程を構築する能力を備えることを目的としています。
今回は,小麦製品の化学的膨化と物理的膨化に関する実験を行いました。
具体的には,基礎実験として,化学的膨化:膨化剤(ベーキングパウダー)から生じる炭酸ガスを利用した膨化と,物理的膨化:卵を泡立てて生じる気泡の熱膨張を利用した膨化の違いについて確認しました。また,応用実験として,化学的膨化を利用しつつも油脂の配合や加工・調理法を変えた小麦製品を作製し,食感や味の感じ方などの違いについて確認しました。
食品の特性を理解したうえで,目的に応じた加工・調理法を選択できる力は,将来管理栄養士として活躍するうえで重要な力です。これからも,実験を通して,食品の加工過程における成分変化や現象について学びを深めていきましょう。
【基礎実験】 膨化方法の異なる小麦製品を作製し,加熱前後の重量や高さを測定しています。膨化率を求め,考察します。
【応用実験】 化学的膨化を利用した小麦製品を作製しています。
【試食】食感などを確認しながらいただきます。