生命環境学科・生命科学コースの3年生が研究室単位で行う「応用生命科学実験」を紹介する3回目です。生命科学コースの研究テーマは研究室ごとにバラエティーに富んでいます。 医学,薬学,農学を含む広範な生命科学の領域に及びます。
3回目は、齋藤研究室(細胞機能制御学研究室)の様子をご紹介します。
齋藤研究室では、応用生命科学実験(3年必修)の時間を使って、研究の心構えや研究に必要な知識を座学で学んだ後、マイクロピペットの操作や顕微鏡による細胞写真の撮影などの基礎トレーニングを積み重ねます。練習を繰り返し、ある程度の習熟度に達したら、今度は細胞培養へと進みます。そして、細胞の取り扱いに慣れてきたら、培養細胞を使った活性評価へとステップアップしていきます。研究室では、この培養細胞を使った実験[試薬作製、細胞培養、顕微鏡観察、プロトコール作成、実験実施、PCを使ったデータまとめや統計解析、研究結果の報告(発表)というサイクル]が一人でこなせるようになったら、いよいよ自身の研究テーマを先生と相談の上、決定し、それぞれの卒論研究テーマへと進んでいきます。
3年生たち、まだまだこれから学ぶことだらけですが、研究室という十数名の小さな集団の中、先生や先輩達からの指導だけでなく、互いに切磋琢磨し合いながら研究に打ち込んでいって欲しいと思います。新しい知識や技術を身に付けながらどんどん成長していく学生たちの姿は、いつも見ても輝いているなと感じます。
2年間、研究の相棒となるマイクロピペット、精度よく取り扱うためには繰り返しの練習が重要です(精度の確認を行っています)。
光学顕微鏡による細胞観察、細胞を手早く観察し、写真撮影を行います。
細胞培養はクリーンベンチを使います。最初は使い方や培養の段取りを覚えるだけで精一杯です。そんな中、想像を絶する速さでテキパキ作業を進める先輩達を見て「すごい!」と思うようですが、1年もたてば皆さんも同じようなレベルに到達することができますよ。焦らず、少しずつレベルアップして行って下さい。
実施した検討はパワーポイントにまとめ、研究室報告会で先生や先輩たちの前で発表します。最初は緊張しますよね。