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この記事では、不定期で生命環境学科環境科学コースの卒業生の声をお届けします。
今回は、日本サカス株式会社で活躍されている白鳥隆斗さんです。米村研究室(大気環境学)で学んだことを生かして、お仕事をされています。
広島市にある日本サカス株式会社で働いています。水槽・アクアリウム設備の製造・施工を行っている会社で、私は主に塩化ビニール樹脂で濾過槽を製作しています。水槽や濾過槽などの製造部署に所属していますが、ソフトを使用して設計を行なったり、実際に水族館等に行き、製作物を設置工事したりもしています。関連の仕事での日本でのシェアは8割で老舗の企業となっています。
就職活動時には、公共的な仕事を行う大企業からも内定をもらいましたが、仕事の面白さ・自分が成長していけるかを考え、現在の会社に就職を決めました。
米村研究室では、霧の発生メカニズムの解明として測定機器を設置し、霧の連続測定を行なっていました。研究内容がそのまま仕事につながっているわけではありませんが、測定機器設置の際に行った電気配線は仕事でも制御盤の配線等を行う際に活かされています。また、仕事では樹脂を扱うための化学的知識、構造解析のための物理的知識、中に入れる生物のための生物的知識が少なからず必要となります。このように庄原キャンパスで学んだ理科系の知識が活かされている場面もあります。
近年、地球温暖化やマイクロプラスチック問題など様々な環境問題が取り上げられるようになり、どうしたら環境問題を解決できるんだろうという思いから興味を持ちました。また、私自身田舎の自然の中で育ってきたため、自然を守りたいという思いから志望しました。
キャンパスのある庄原は田舎で交通の便があまりよくないことから友達と車で遠出することが多くありました。また、中国地方の中心に位置していることから、島根や鳥取の日本海側や、広島市内や四国に日帰りで行き、観光地を巡っていました。長期休暇は車中泊をしながら、九州や北陸、東海地方まで行ったことが思い出に残っています。庄原での思い出は、よく雪が降る場所だったため、吹雪の中、学校に行き、測定を行なったり、友達とおしゃべりをしたりしたことです。なかなか経験できることではなかったと思うため、いい思い出になりました。
振り返ると大学四年間はあっという間に過ぎてしまいました。この四年間をどう過ごすかで将来が大きく変わると思います。全力で楽しんでいい思い出を作り、充実した大学生活を送ってください!
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生物資源科学部生命環境学科環境科学コースの米村研究室では大気環境科学の研究をしています。ご関心のある方はぜひウェブサイトをのぞいてみてください。
・米村教授