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2026年7月18日(土)、情報マネジメント特別講義Ⅲの第3回が対面形式で実施されました。今回は創価大学経営学部の吉元浩二先生をお招きし、「2030年の『良い経営』―人間主義経営への進化と学術的背景―」をテーマにご講義いただきました。
講義では、「良い企業」の定義が、生産管理、人事・組織、マーケティング、利益・効率、企業価値・コンプライアンス、CSR・ESGへと時代ごとに変化してきた過程が示されました。その上で、人間主義経営とは、人を利益創出のための「資源」とみなすのではなく、人間の尊厳・幸福・倫理を経営の目的に据え、利益や経済をその実現手段として位置づける考え方であると解説されました。
また、倫理・哲学、心理・人間関係、社会・共生、組織・制度設計、実践知という五つの学術的基盤を整理し、野中郁次郎氏の実践知と共通善、稲盛和夫氏の「利他の心」、欧州の人間主義的資本主義、韓国の「弘益人間」など、日本・欧州・韓国の思想を比較しました。さらに、一般的企業経営、戦略的CSV経営、共感型CSR経営、人間主義経営の4象限を用い、トヨタ、パタゴニア、ペプシコの事例から、資本の論理と人間の論理を統合する方向性が紹介されました。
講義の最後には、共感・権限移譲・能力の活性化を柱とする「人間中心」のリーダーシップと、事業利益と公共利益が重なる「サステナビリティ・スイート・スポット」が提示されました。2030年の「良い経営」をどのように評価し、その実現に必要な資金をどう確保するかという課題を通して、受講生はこれからの企業の目的と社会的役割について考察を深めました。
