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県立広島大学 助産学専攻科では、6月23日(月)より助産学実習Ⅰ・Ⅱ(基礎実習)がスタートしました。
助産師をめざす学生にとって、今回の3週間の実習は“はじめて”の臨地実習です。
この実習に向けて、学生たちはこれまで、学内でのタスク・トレーニングや
シチュエーション・ベースド・トレーニングの演習を通じて、
助産師として必要な知識と技術を段階的に積み重ねてきました。
さらに、筆記試験および分娩介助の実技試験に合格し、実習に臨む準備を整えてきました。
実習では、妊婦さん、産婦さん、出産を終えた褥婦さん、
そして生まれてきた新生児(赤ちゃん)と実際に関わることで、
命の現場に触れ、助産師のケアの本質を学んでいきます。
緊張感の中にも、学びへの期待と使命感がにじむ学生たちの姿が印象的です。
実習に先立ち、6月6日(金)には学内でオリエンテーションを行いました。
ここでは、助産学実習の目的と目標を改めて確認するとともに、
助産師としての姿勢や、個人情報の保護、医療職としてのマナーについて丁寧に共有しました。
アイスブレイクでは、「どんな理由なら遅刻は許せる?」「遅刻は何分まで待てる?」というテーマをもとに、
ペアで語り合う時間を設けました。
一見ユニークなテーマですが、時間を守ること、相手の立場に立って考えること、
TPOを考えた行動の大切さを実感する機会となりました。
各実習施設で行われたオリエンテーションでは、それぞれの環境やルールの確認を行い、
安心して実習に臨む準備も整いました。
未来の助産師としての第一歩を踏み出した学生たち。
日々の実習の中で、命の重みと向き合いながら、確かな成長を遂げてくれることを、
私たち教員一同、心から願っています。