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ヒツジ年にちなんで

印刷用ページを表示する 2015年1月20日更新

ヒツジ年にちなんで

 英名でヒツジ (sheep) と名のつく植物にヨーロッパ原産で帰化植物のヒメスイバ(姫酸葉、タデ科)があります。英語では ”sheep sorrel”。Sorrelはスイバのことで、ヒメスイバよりずいぶん大きくこちらは日本原産。その葉は文字どおり噛むと酸っぱく、子どもの頃かじったことがある、という人も。酸っぱさの秘密は植物体内に含まれるシュウ酸カルシウムやシュウ酸ナトリウム。
ヒメスイバ(写真はwikipediaから転載)
 牧草地など明るく開けた所に生育して放牧のヒツジに食べられるのでこの名がついているようですが、一方でシュウ酸をためるため家畜には有害な雑草としても知られています。
庄原キャンパスのヒメスイバの越冬(鉾型の葉がひろがります)
 ヒメスイバもスイバも庄原キャンパスで見つけることができます。どちらも雌雄異株で性染色体(ヒトと同じxy型ですが、Y染色体が多型で性決定様式は複雑です)をもっています。ヒメスイバの花は夏に咲きますが、小さく、地味な花です。今の時期は鉾型のロゼット葉を地面に拡げて寒さに耐えているようですね。

2015年1月20日