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11月12日〜16日にタイのバンコクで開催された7th International Conference on Duckweed Research and Applications (第7回国際ウキクサ研究・応用学会)に、生命科学コースの学部生2名が参加して、研究成果をポスター発表しました。二人とも初めての国際学会で、英語でのポスター作成や質疑応答に苦戦しつつも、充実した日々を過ごしました。二人の体験記をぜひお読みください。
ICDRA 発表体験記
学部4年 髙橋伽乃
11月12日~11月16日にタイのバンコクで行われた第7回国際ウキクサ研究・応用学会でポスターを発表しました。ポスター発表は、13日、14日に行われ、私は14日に「Selective feeding preference of the duckweed weevil on multiple duckweed species」というテーマで発表をしました。内容は複数種のウキクサ植物を与え、ウキクサミズゾウムシの食害量の違いから食性嗜好と食性行動を調べるという内容です。前回参加した生態学会は日本でオンライン開催でしたが、ウキクサ学会はタイで対面開催でした。海外に行くのが初めてだったことと、ポスターの発表から質疑応答まですべて英語で行うことから非常に準備の段階から大変でした。
ウキクサミズゾウムシは研究対象としている人が少ないため、ポスターにはイラストや写真を使用して興味を持ってもらえるような工夫をしました。ポスターを聞きにきてくださった人全員がウキクサミズゾウムシについて知りませんでしたが、内容を聞いてウキクサミズゾウムシに興味をもった、面白い研究をしているなどとコメントをいただけて非常に嬉しかったです。またウキクサ植物について各分野の視点から今後の研究のアドバイスをいただき、新たな発見や考えを見つけることができました。
学会を通して様々なウキクサ植物の研究内容も聞くことができ、非常に有意義な時間となりました。今回の学会参加で学んだことを、これからの卒業研究活動に活かしたいと思います。
学部生3年 牧紗也華
11月12日~11月16日にタイのバンコクで行われた第7回国際ウキクサ研究・応用学会に参加しました。私は、『Comparative analysis of the flowering induction properties of salicylic acid and benzoic acid in Wolffiella hyalina』というテーマでポスター発表を行いました。初めての学会参加であり、まさかの国際学会でもあったため、英語があまり得意ではない私にとって人生で最大の挑戦でした。ウキクサという植物について学び、実験、そして、英語の練習ととても大変な日々でした。発表の際も緊張して英語で質疑応答が上手くいかず後悔が残りました。しかし、実験内容でもWolffiellaを用いている方はあまりおらず、多くの人に面白い研究だと興味を持って頂き、とても嬉しかったです。さらに、今後の実験の参考となるアドバイスや、質問・コメントから自身も気づかなかった視点で研究を見直すことも出来ました。
3年生で国際学会に参加できたことはとても珍しいことだと知り、今回の学会経験は非常に貴重で私にとっても充実した日々となりました。また、英語の重要さも実感したため、今まで以上に英語を勉強し、頂いたアドバイス等を活かして研究をより深めていきます。
学びの場は大学ばかりではありません。研究室に入り成果を出していくとこのような学会などで発表するチャンスもあります。今回のように海外に行くこともあります。他大学・機関の人たちとデータについてディスカッションしたり、先端的な研究にふれるまたとない機会です。これまでの多くの研究室の学生が学会発表などを行っています。