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【生命システム科学専攻】修了生の声(7)

印刷用ページを表示する 2022年10月14日更新

生命システム科学専攻では、専攻修了生の現在の様子を紹介しています。

今回紹介するのは、応用生命科学分野、細胞機能制御学研究室(齋藤靖和教授)出身の芳本さんです。芳本さんは本学生命環境学部生命科学科を卒業後、大学院博士課程前期課程へと進学、修士の学位(生命システム科学)を取得され、現在は再生医療関係の企業で働いています。

「大学院はどのようなところなのか」、「大学院を通じてどのような成長を遂げたのか」など本専攻について知って頂くと共に、興味や関心をもつきっかけや進路選択の参考にしてもらえればと思います。

芳本知也さん(医療系企業)

芳本さん

芳本知也さん 出身分野・研究室:応用生命科学分野 細胞機能制御学研究室(齋藤靖和教授)​

Q. 今はどういうお仕事をされていますか?

 再生医療関係の企業に勤務しており、CPC(温湿度や室圧が管理された培養加工施設)内で幹細胞の培養業務に従事しています。培養した幹細胞は患者様に投与され、損傷部位に集結し機能回復に大きな役割を果たします。人々のQOL(Quality of life)向上に直結する仕事であり、日々やりがいを感じながら業務を行っています。

 

Q 庄原キャンパスでの学生時代、どのように過ごされてましたか?

 学生時代は研究室での実験がメインの生活で、私はマウスのがん細胞へのビタミンCと温熱処理(ハイパーサーミア)の併用効果について研究していました。齋藤研究室は実験ばかりというわけではなく、研究室メンバーでたこ焼きパーティーやスポーツ大会、誕生日会といった行事もたくさんあって、とても充実した研究生活であったと思います。また、箏曲部に所属していたため、3キャンパス合同のサークル発表会や大学祭での演奏も行い、とても充実した学生生活を送れました。

芳本さんの学部・大学院での研究成果が貢献した論文

Synergic carcinostatic effects of ascorbic acid and hyperthermia on Ehrlich ascites tumor cell.

Exp Oncol. 2015 Jun;37(2):94-9.

 

Q他都道府県から庄原キャンパスに来られていかがでしたか?広島から離れて広島への思いは?

 庄原市の第一印象は山に囲まれたものすごい田舎という感じでした。暮らす上で不便な部分もありましたが、自然が身近にあるため四季を肌で感じることができ、研究等で疲れた心身を癒やしてくれました。現在は京都に住んでいますが、たまに庄原の自然がとても恋しくなります。

 

庄原キャンパスでの学びは今のお仕事などにどのように活かされていますか?

 研究室で学んだ細胞培養の知識、スキルはそのまま今の会社での業務に活かされています。また、研究室で教えられた実験計画立案時時に不備な点がないかどうかの確認、実験結果からどんなことが導きだされるのか、実験がうまくいかなかった時の原因究明や対処法といった物事に取り組む姿勢や確認の徹底、研究遂行に必要不可欠な論理的思考能力といった点は、今の培養業務だけに限らず様々な場面で役に立っていると思います。

 

Q最後に

 大学および大学院生活は本当にあっという間でしたが、そこで学んだことはしっかりと今に生かされています。みなさんも学生生活の間に様々なことを学び、社会で活躍してほしいと思います。