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主な担当科目 :ソーシャルワークの理論と方法(専門)Ⅰ
研究キーワード:メンタルヘルス・ソーシャルワーク 子ども虐待
趣 味 :偽ヴァイオリニスト・鉄道ヲタ・ソーシャルノーカー(米や野菜づくり)
「メンタルヘルス問題のある親による子ども養育世帯への支援」に取り組んでいます。子ども虐待やヤングケアラーの背景要因のひとつであり、親にも子どもにも社会にも大きな影響を及ぼす重大な課題です。とはいえ、ソーシャルワークの視点から捉え直すと、そこには親、子ども、地域社会が大きく変化し成長できる可能性もまた、満ちています。問題の実態、専門職の認識などの調査、親や子どもの回復を直に学び、関係機関の連携促進とそのチームマネジメントや研修プログラムの開発などに現場と取り組み、当事者と支援者の「応援」に向けて終わることのないチャレンジを続けています。
コロナ禍でしばらく途切れてはいますが、ゼミのメンバーでスタディツアーをしています。メンバーの関心やテーマに沿って、北海道、東京、横浜、名古屋、熊本、沖縄などに行きました。研究でも「現場に触れる」ことを前提にし、可能な限り当事者や支援者と出会い、現地視察、インタビュー、アンケート調査に取り組みます。コロナ期にもオンラインで遠隔地の実践者の話を伺いました。文献を中心に研究する場合も、ユニークな切り口で新鮮な発見を目指します。「共感」概念の研究をした学生さんの卒論では、テキストや基本文献における定義のあいまいさに驚き、目が覚める思いでした。
物心ついて高校2年生まで、国鉄(現在のJR)に就職して車掌さんになることしか考えていませんでした。国鉄解体前の採用停止に直面し、本当にふと、そうだ福祉を学ぼうと思いついたから不思議です。入学後は憧れの弦楽器に初心者ながらのめりこみ、「社会福祉学部音楽学科」学生と呼ばれました。ところが、精神科病院の不祥事の報道にメラメラと怒りがわき、何とかしたいと突然精神科病院のソーシャルワーカーを目指すのだから不思議です。当時の同級生たちは、そんな私が国家資格を取ったのも、博士を取得したのも、大学教授をしていることも、誰も信じてくれないから不思議です。