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奥  尚(おく たかし)

印刷用ページを表示する 2022年4月1日更新

研究者紹介

奥先生

所属:生物資源科学部 生命環境学科生命科学コース 職位:教授 学位:農学博士 

研究室:県立広島大学庄原キャンパス

E-mail:toku(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/read0007545/education

研究に関する自己PR

植物病の予防・治療と環境との共生を果たすにはどうしたら良いかを研究しています。

植物病は,各々の遺伝子や化学物質の相互作用によって「発病したり,発病しなかったり」が決まります。この「複雑なやりとり」を明らかにすることも,未来の新技術を開発するために必須です。 

研究テーマ

各種植物病の診断,発生機構と制御・防除について研究しています。 

研究の特徴・内容

イネの細菌病(白葉枯病)やアブラナ科野菜の病気(根こぶ病)の宿主特異性の仕組み,病原菌の病原性の変異を調べ,それらに対してどのような対策をたてればよいのか,疫学,生態学,分子生物学,遺伝学的手法を通じて研究を行っています。それらの成果を品種改良や病気の予防・治療に役立て,減農薬による環境に優しい病害防除を目指しています。 

受験を検討している方々へ

食料は私たち人類が命をつなぐために必須な糧(かて)です。植物由来の生産物は食品になり,また家畜の飼料として利用されています。地球規模で見た場合,植物の生産能力を100%発揮できているとは言い難い状況です。病害虫や雑草の被害により,約20%が失われているのです。地球上の人口は78億人を超え,数億人が飢餓に苦しんでいます。もし,植物の損失から病気によるものを取り除いただけでも,飢餓に苦しむ人々はいなくなると試算されています。

植物の病気の治療や予防には,農薬の他,様々な技術が利用されており,また,新しい技術の開発研究が行われています。

私たちは,安心して食べることができる,安全で美味しい食べ物を安定供給するにはどうしたら良いか,植物病の予防・治療と環境との共生を果たすにはどうしたら良いかを研究しています。

植物病は,「病原体と植物との複雑なやりとり」すなわち,各々の遺伝子や化学物質の相互作用によって「発病したり,発病しなかったり」が決まります。この「複雑なやりとり」を明らかにすることも,未来の新技術を開発するために必須です。

私たちの研究室では,上で述べたような植物病が起こる仕組みと予防・治療法を研究し,卒業生の多くは,農業関係企業・団体の指導的役割を担うべく活躍しています。また,中学校や高等学校の理科教員,地方自治体の農業専門職として,最前線で活躍しています。

連携協力を検討している方々へ

イネの各種病害,アブラナ科植物根こぶ病,ナス科植物青枯病など,各種植物とその病原体の相互作用,予防・治療法の検討などに関する連携や共同研究の実績があります。また,公立機関からの植物病の診断依頼なども受けてまいりました。

植物病の研究には,植物の栽培だけではなく,病原体種類に応じた培養や維持,接種といった特殊なテクニックが必要となります。お困りのことがあれば,お気軽にご相談ください。

論文リスト

    著書

      キーワード

      植物保護,植物病理学,遺伝子解析,植物病,診断,予防,防除 


      所属別一覧