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生命科学科の福永研究室(植物遺伝資源学研究室)では、雑穀のひとつであるアワとその祖先野生種であるエノコログサ(ネコジャラシ)について研究しています。研究の材料としては、(1) 食品資源として栄養の面などから見直されていること(農学的観点)、(2) 黄河文明の主食であり日本でも古くから重要な作物であったこと(人類史的観点)、(3) 近年、キビ亜科のモデル植物として注目されゲノムシークエンスが決定されていること(ゲノム科学・進化遺伝学的観点)という複数の点で興味深いです。(2)についてはさまざまな遺伝子の解析からアワがどのように日本に伝わってきたのかなどを解明しています。(3)についても、現在、穂の形を決める遺伝子の解明などについて遺伝学・ゲノム科学の領域からせまっています。これまで10年間、庄原から世界に向けて研究成果を発信し続けています。
・より深く知るために ⇒ 「アワの起源と作物進化 雑草ネコジャラシはどのようにして雑穀アワになったのか?」 化学と生物 55(2) 98-104
エノコログサの自然変異体.毛の先の種子がつくという変異体です。当研究室で遺伝子の解析を行っています。