生物の基本単位である細胞の増殖などを調節する細胞内情報伝達経路では多くのタンパク質がリン酸化修飾によって制御されており、タンパク質リン酸化酵素が重要な役割を担っています。この細胞内情報伝達に異常があると様々な病気を発症すると知られています。私が所属する松崎研究室ではタンパク質リン酸化酵素Protein Kinase B(略称PKB 別名Akt)の分子機構の解明を目指してPKBのまだ役割のわかっていないPKB分子内のリン酸化に着目して研究に取り組んでいます。
その中で私はPKBと特異的に結合するタンパク質の探索により可能性が見いだされたactinin-4とPKBの結合関係のより詳しい研究とPKBをリン酸化する酵素の探索に取り組んでいます。小難しく地味だと思われやすい分野ですが扱う実験方法としてPCRやウエスタンブロット、細胞培養など1・2年生の講義で触れたことのある内容を扱っているため理解もしやすく、失敗することもありますが綺麗なデータがとれた時は達成感がありやりがいを感じています。
松崎研究室は他の研究室に比べ少人数ですがその分先生や先輩後輩関係なく学生同士で話す機会が多く和気あいあいとしています。実験も先生が丁寧に教えてくださるので疑問点が解消しやすく、大人数の研究室に比べると少人数ならではの魅力だと思います。
学生生活はキャンパスの大半の人が一人暮らしのため、友人同士で集まってご飯を食べたり、休日は車で出かけたりととても充実しています。田舎にあるためコミュニティが狭い分友人や先輩後輩との繋がりが強いところが庄原キャンパスの魅力だと感じています。
現在は3・4年生あわせて3人という少人数です。広い学生室を贅沢に使用できます。
ゼミの様子です。少人数のため3年生も比較的リラックスして発表することができ、発表を聞く側も質問しやすい環境になっています。