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【実施報告】「危機管理シミュレーション」を実施しました。

印刷用ページを表示する 2016年9月21日更新

平成28年9月2日(金)危機管理シミュレーションの実施について

県立広島大学では,学生・教職員の海外における事故発生に際して,大学として円滑に対応し,被害を最小限に食い止め,事態の早期収集を図ることを目的とし,JCSOS(特定非営利活動法人海外留学生安全対策協議会)のプログラムに基づき,事故対応に係る訓練「危機管理シミュレーション」を実施しました。
当日は,広島キャンパス(広島市南区)を会場とし,事故対応に関わる職員32名が参加しました。
また,この「危機管理シミュレーション」は広島県内で初めて開催されたもので,県内他大学(広島国際大学,広島修道大学,広島女学院大学,広島文化学園大学・広島文化学園短期大学,福山大学)の関係者にも参加者及び見学者として,9名ご参加いただきました。
 
<実施内容>
本学主催の短期語学研修プログラム(英国)に参加中の学生4名が,週末のアクティビティのため,ロンドンに滞在中,武装犯による立てこもり事件に巻き込まれたとの想定でスタート。参加者は,【(1)対策本部 (2)学生・家族担当班 (3)渉外・手配担当班 (4)情報収集・現地派遣担当班 (5)広報・メディア担当班 (6)総務・経理担当班】の6班に分かれ,別室の家族役やマスコミ役,引率教員役と電話でやりとりを行いました。参加者は,刻々と変わる学生の安否情報の確認,家族役やマスコミ役への説明,航空券の手配等の訓練を行いました。

【第1部】 事故対策セミナー(13時00分~13時40分)

第1部では,JCSOSの専門講師による「事故対策セミナー」を実施し,世界各国で過去に発生した実際の事件やそこで得られた教訓,海外派遣における危機管理のプロセス,リスク評価,テロ・事故・事件への対応策等について詳しい説明を受けました。

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【第2部】 事故シミュレーション(13時40分~15時40分)

第2部は,実際に各担当班【(1)対策本部 (2)学生・家族担当班 (3)渉外・手配担当班 (4)情報収集・現地派遣担当班 (5)広報・メディア担当班 (6)総務・経理担当班 (7)家族役 (8)マスコミ役】に分かれ,JCSOSの専門講師の指導のもと,主に,各担当班が行うべき手続き・対応に基づいて訓練を行いました。
「情報収集・現地派遣担当班」は,主に,現地役の担当者やテレビ映像から現地情報を入手して対策本部へ報告を行いました。また,「学生・家族担当班」や「広報・メディア担当班」は,家族役やマスコミ役への対応及びサポート,家族説明会/記者会見の準備や対応を行いました。
その他,パスポートの緊急発給手続きの流れを体験したりと,参加者は本番さながらの訓練を行いました。

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【第3部】 記者会見・家族説明会(15時40分~16時40分)

第3部では,ご家族やマスコミ向けの「家族説明会」及び「記者会見」を実施しました。
家族役・マスコミ役の参加者からは,大学への問い合わせの際の職員の電話応対や情報提供のあり方について厳しい抗議があったりと,緊迫した雰囲気の中,各説明会が実施されました。

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危機管理シミュレーションを終えて

県立広島大学では,派遣留学生数が年々増加しており,平成27年度には148名の学生を海外へ派遣しています。
近年, 海外ではテロ事件等が発生しており,あってはならないことですが,海外渡航中の学生や教職員が現地で重大事故に巻き込まれることも考えられます。
今回の「危機管理シミュレーション」における一連の経験を通して,こうした事故・事件が起こらないように,事前の防止策をさらに充実させていく決意を新たにするとともに,万が一,事故・事件が起きてしまった場合の迅速で,適切な対応策について,深く考えさせられる良い契機となりました。