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【生命科学科】生命科学科いきもの発見!#19 イヌ b

印刷用ページを表示する 2020年1月10日更新

  イヌは,ペットとしてだけではなく,盲導犬や麻薬探知犬などのように「働く動物」としても活躍しています.盲導犬の場合,日本における実働数が約1000頭であるのに対し,希望する視覚障がい者は約4,000名と推定され,非常に不足しています.そこで,効率的にイヌを生産することができる人工繁殖技術が必要ですが,卵子・精子の体外培養や凍結保存などの技術開発が,他の動物種に比べ大変遅れています.

 阿部研究室では,精子や卵子の凍結保存法を開発してきました.現在,イヌ卵巣から取り出した卵子を体外培養によって成熟(受精可能な状態)させる技術を開発しています.将来的には,成熟卵子を体外受精し,受精卵移植を経て子犬を生産することを目指しています.

 

  これらの技術には,優秀な盲導犬の生産などに貢献することに加えて,ペット産業の問題として提起されている無計画な大量繁殖,さらには引き取り手が見つからずに殺処分されるケースを減らすことが期待されます.

 

イヌ卵

写真:イヌ卵巣から採取した卵子

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ラブラドール犬の親子
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卵子保存用の液体窒素タンクで遊ぶ子犬たち

 阿部准教授は、再編後は、生命環境学科生命科学コースで卒業論文を担当します。

 生命科学コースでは、再編後もこれまでどおり、動物・植物・微生物などを材料に、遺伝子、タンパク質、細胞生物学、生殖などの教育・研究を行います。

 旧・生命科学科教員の研究材料を紹介する、、「生命科学科いきもの発見!」もご参照ください。

 また、来年度以降の生命科学コース教員メンバーについては生命環境学科生命科学コースの教員一覧を参照してください。

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