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【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声-齋藤研の卒業生(2)

印刷用ページを表示する 2022年7月1日更新

 卒業生たちが社会でどのように活躍しているかを紹介する“【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声"、今回は齋藤研究室(細胞機能制御学研究室)から卒業生の声(第2弾)をご紹介します。
 研究室の卒業生たちですが、幅広い分野で活躍しています。大学での専門に関わる分野に進んだ者、異なる分野へとチャレンジする者、その道は人それぞれですが、庄原キャンパスで学び、過ごした日々がみなさんの今、そしてこれからの力となることを願っています。

氏家潤子さん (株式会社MTG、生命環境学部生命科学科卒業) 

氏家さん

氏家潤子さん (長崎県立長崎西高等学校卒 2014年3月生命環境学部生命科学科卒業、写真は東京営業所のショールームにて) ​​

​Q 今はどういうお仕事をされていますか?今の会社に入社したきっかけは何ですか?

 株式会社MTGという美容メーカーに勤務しています。大学を卒業し、新卒で入社して開発や営業の部署を経験して今は経理を担当しています。入社したきっかけは、在学中に今勤めている会社と齋藤研究室が共同研究を行っており、先輩社員が訪問している際に話を聞いたことでした。会社の風土に惹かれ、すぐにエントリーシートを提出しセミナーに申し込んだのを覚えています。その後、縁があり入社が決まりました。

 

庄原キャンパスではどのような学生時代を送りましたか?

 サークルにいくつか所属し、アルバイトもしていました。3年生になって齋藤研究室へ配属が決まり、研究室の仲間と多くの時間を過ごしました。”卒業論文(研究)”という共通の目標に向かって、研究内容の悩みはもちろん、プライベートで落ち込んだ時も支え合える大切な仲間と出会うことができました。他にも、約4年間続けた居酒屋のアルバイトでは、マスターを始めお客様がとてもアットホームで、お店以外でお会いしても友達のように話す仲となりました。地域の方が温かいのも庄原のいいところだと思います。

 

庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事にどのようにいかせていますか?

 業務に直結したわけではありませんが、卒論研究テーマ「電気的刺激によるビタミンC誘導体の皮膚浸透性について」を通じ学んだ様々な知識や経験は、社内で飛び交う専門用語がすっと頭に入ってくることなど、仕事を覚える上で励みになりました。そして何より、先生・先輩・後輩とのコミュニケーションを通じて、研究室という小さな社会集団生活で過ごした時間は、社会人としての基礎となる人との関わり方を学ばせてくれたと思います。

 

広島県外から来られてどうでしたか?そして広島から離れて、広島への思いは?

 広島県が大好きになりました!庄原キャンパスは壮大な自然に囲まれ、実習も多いため、生命科学科(現・生命科学コース)の名前の通り”生命”を様々な場面で感じることができます。卒業後も、先生や先輩などお世話になった方々に会うために、家族で庄原に訪れました。素敵な出会いに感謝です。

 

最後に何か一言

 庄原キャンパスの先生方は、同じ学部の中でも研究の幅がとても広く、様々な分野にふれることができます。隣の研究室では全く異なる実験をされているなんてことも・・。きっかけは何でもいいので、興味のある分野を見つけ、そこで何かひとつやり遂げられる、そんな環境が整っていると思います。大学での学びや経験がきっと未来に繋がると信じて、楽しいキャンパスライフを過ごしてくださいね。

 

古畑朋也さん (製薬企業、生命環境学部生命科学科卒業)

古畑さん

古畑朋也さん (長野県大町高等学校卒 2021年3月生命環境学部生命科学科卒業)

Q 今はどういうお仕事をされていますか?

 製薬会社で品質管理の仕事をしています。主な仕事内容は、製造作業中の環境を保証するために、工程使用水を採取する業務、培地を手袋や器材に押し当てて微生物を採取する業務、環境中の微粒子を測定する業務などを行っています。これらの業務は製造する医薬品が適切な環境下で製造されていたことを保証する業務であり、製造された医薬品が安全であることの証明となる業務であるので大きな責任を感じています。自分の仕事が誰かの命と健康に貢献できていると思うと責任が大きい分やりがいも感じています。

 

Q 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされていましたか?

 学生時代はがん細胞の研究に力を入れていました。生命科学科では3年次に研究室に配属されるため、学部生でありながらしっかり研究に取り組めたのは良かったと思います。研究室での活動は、齋藤先生をはじめ、優しい先輩方、面白い同期、かわいい後輩らにも恵まれ、とても充実したものであったと感じています。

 

Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

 研究活動を通じて論理的な考え方が身についたように思います。社会に出ると、年代も考え方も自分とは異なる人々と関わる場面が多くあります。そのような場面で、周囲と適切にコミュニケーションをとり、課題を解決していくことに役立っていると思います。

 

Q 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?

 豊かな自然に恵まれた大変魅力的なキャンパスだと思いました。田舎ではありますが、その分勉学に励むことができますし、友人、先生、地域の方々などたくさんの人々と関わってきた経験は社会人になってからも役に立っていると感じています。また、自分では気が付きませんでしたが、親からは言葉遣いがすっかり広島に染まったねと言われました(笑)。広島を離れた今でも庄原を第二の故郷だと思っています。

 

Q 最後に何かひとこと

 庄原キャンパスでの4年間は自分にとってとても貴重なものであり、あっという間だったなと感じています。みなさんにも、たくさんの人と出会い、色んなことに挑戦して充実したキャンパスライフを送ってほしいと思っています。そのような経験は自身の人生を豊かにし、培った強みは社会に出てから大きな武器になると思います。頑張ってください。

水上愛子 さん (三基食品株式会社、生命環境学部生命科学科卒業)

水上さん

水上愛子さん (兵庫県立豊岡高等学校卒 2014年3月生命環境学部生命科学科卒業) ​​

Q 今はどういうお仕事をされていますか?

 健康食品、化粧品のメーカーで品質管理の仕事をしています。お客様に安心・安全な商品をお届けするため、厳しい品質基準に則り、検査をしています。検査では、理化学検査(機器を使って物性を測定する検査)、微生物の有無を調べる検査、官能検査(人の五感を使って味やにおいなどを評価する検査)を行っています。また、生産現場を巡回し、定められた条件で間違いのない作業が行われているかを確認したり、商品の出来栄えや作業環境についても第三者の目線でチェックをしています。

 

Q 庄原キャンパスでの学生時代はどのように過ごされてましたか?

 3年生から研究室に配属でき、研究室で過ごした時間が一番思い出深いです。私は皮膚のシミの原因となるメラニンに関する研究をしていました。研究室では先生や先輩方が研究の基本や機器の使い方など丁寧に教えてくださり、研究を通して、試行錯誤しながらデータをコツコツ積み重ねる大切さを学びました。また、研究室は和気あいあいとした雰囲気で、研究室のメンバーとは研究以外にも様々なイベントを楽しんでいました。

 

Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事にどのように活かせていますか?

 研究室では、細胞を培養して研究に用いていたので、無菌操作の基礎が身に付けられました。現在、品質管理の仕事の中で、「微生物の有無を調べる検査」では無菌操作をする必要があります。この検査では、研究室で学んだことが特に活かされていると感じています。また、その他にも検査の原理や機器の操作などを理解する際に、学生時代に学んだ基礎知識が役に立っていると感じています。

 

Q 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか? 

 私自身、地元が田舎なので都会への憧れはありましたが、庄原キャンパスは自然豊かで静かで落ち着く環境の中にあるので、学業に集中できる場所だと思います。また、キャンパス内での友人や先輩、後輩との仲を深めやすい場所だと思います。他県から庄原キャンパスに入学し、最初は知らない土地で不安でしたが、県外出身の学生も多く、すぐに打ち解けられました。

 

Q 最後に何かひとこと

 高校生の頃は生物学の中でも特に植物に興味を持っていましたが、大学の様々な分野の授業を受け、視野が広がりました。齋藤先生の細胞機能制御学研究室に所属し、メラニンに関する研究に携わることができ、とてもいい経験になりました。研究では地道にデータを蓄積することの大切さを学び、社会人になった今でもその経験が役に立っています。ぜひ庄原キャンパスで貴重な大学生活を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

松本咲妃さん (佐賀県庁、生命環境学部生命科学科卒業)

松本さん

松本咲妃さん (佐賀県立佐賀西高等学校卒 2015年3月生命環境学部生命科学科卒業)

Q 今はどういうお仕事をされていますか?

 地元佐賀県庁の教育行政職員として、県立高校の事務をしています。みなさんの学校にもいる、いわゆる「事務室の先生」です。業務内容は、保護者納付金や施設設備管理、教職員の諸手当認定や給与事務など多岐にわたります。生徒が充実した学校生活を送ることができるよう環境を整えたり、教員が生徒の指導に専念できるようサポートしたりすることが私の仕事です。事務と聞くと一見地味な印象を受けがちですが、学校経営の一部を担っているため、とてもやりがいのある仕事です。

 

Q庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされていましたか?

 勉強、研究、バイト、遊び、すべてにおいてやりたいことをとにかく詰め込んだ4年間でした。1年生の頃は学生寮での生活だったため、朝から晩まで楽しかったことを今でも鮮明に覚えています。3年生からは、入学前から志望していた研究室に配属となり、美白成分の研究に没頭しました。失敗もたくさんしましたが、先生や同期、研究室のメンバーに恵まれ、卒業までとても充実した2年間を過ごすことができました。

 

Q庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

 現在は事務職なので、細胞や遺伝子など大学で学んだ分野が直接活かされることはありません。しかし、大学時代に身につけた力は専門的な知識だけではありません。たとえば、実験の失敗を何度も繰り返したことから、物事を多方面から俯瞰的に捉える力を身につけることができました。卒業論文発表をするうえで培った、第三者へわかりやすく伝えるための発信力も大学で学んだことのひとつです。庄原キャンパスで学んだことは、仕事をしていく中で間違いなく役に立っていると思います。

 

Q他の都道府県から庄原キャンパスにこられていかがですか?広島から離れて広島への思いは?

 高校時代は、都会でのキラキラとしたキャンパスライフに憧れていたため、初めて庄原を訪れた時は正直戸惑いました。しかし、田舎で誘惑が少なかった分、学業に専念することができましたし、友人もたくさんでき、人との繋がりを強く感じた4年間となりました。卒業した今、第二の故郷と呼べる場所があるのは素直に嬉しいです。

 

Q最後に何かひとこと

 社会に出ると、もっと勉強していればよかったな、もっと友人と遊んでいればよかったなと思うことがしばしばあります。学生時代にしか経験できないこともたくさんあるので、色々なことに挑戦し、ぜひ充実した4年間を過ごしてほしいと思います。