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【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声-齋藤研の卒業生(4)

印刷用ページを表示する 2022年10月20日更新

 卒業生たちが社会でどのように活躍しているかを紹介する“【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声"、今回は齋藤研究室(細胞機能制御学研究室)から卒業生の声(第4弾)をご紹介します。
 研究室の卒業生/修了生たちですが、生命科学の分野に収まることなく様々な分野で活躍しています。大学での専門に関わる分野に進んだ者、異なる分野にチャレンジする者、人それぞれですが、本学での様々な学びや経験が一人一人のその後の人生や社会へとつながっている事が伝わればと思います。こういった企画を機に卒業生同士の新たなつながりも生まれるといいですね。

水野珠里さん (キューサイ株式会社、生命環境学部生命科学科卒業) 

水野さん

​水野珠里さん(広島市立舟入高等学校卒 2019年3月生命環境学部生命科学科卒業)

Qいまの仕事について教えて下さい

 大学卒業後、キューサイ株式会社という健康食品と化粧品の企業で働いています。総合職で入社し、最初は情報システム部という社内で使っているシステムやPCなどを管理する部署に配属され、約3年間勤めました。その後、部署異動があり今は考査課という部署で働いています。考査課ではキューサイが出す広告媒体において薬機法などの法律上言ってはいけないことを訴求していないか、書き漏れがないことなどのチェックをしています。元々商品に触れたくてこの会社に入ったので、商品について詳しくなれることがとても嬉しく、日々勉強しながら業務をしています。また、CMやチラシを見たお客さまに分かりやすく商品情報が伝わるのだろうか?などを考えることも楽しく、やりがいを感じながら働いています。

 

Q庄原キャンパスでの学生生活は?

 学生時代は、アメフト部にマネージャーとして所属していました。知らない土地での一人暮らしで不安だらけでしたが、部活動でいろんな友達が増えたり、色んなところへ遊びに行ったりして楽しく過ごせました。3年生からは齋藤研究室に入り、楽しい仲間たちと日々研究を行い、プライベートでもよく遊んでいました。部活に研究にアルバイトに忙しかったですが、とても充実した4年間を過ごしました!

 

Q大学で学んだことが今の仕事にどのように活かされていますか?

 大学の授業や研究室で学んだ内容が直接仕事には関わっていませんが、自分の中で順序立てて考えることや計画を立てて、どうしたらスケジュール通りにスムーズに進められるかなどを考える力は活かすことができているかなと思います。また、うまくいかなかった時に次どうしたら良いのかと考え、動く力なども仕事で活かすことができている点かなと思います。

 

Q庄原キャンパスに来てどうでしたか?

 大学進学前は広島市内で暮らしていたのですが、庄原へは行ったことがなく、とても田舎というイメージだったのでとても不安でした。正直イメージ通りの田舎なのですが、想像以上に楽しい4年間が過ごせました。まず田舎だからこそ学業や部活にも専念でき、やりたいことを追求できる環境だと思います。また、県外から入学している人も多く、ほとんどの人が一人暮らしなのでホームパーティをしたり、おうちでDVD鑑賞会をしたり、車を持っている人もたくさんいたので休みの日は県外までドライブに行ったり、庄原キャンパスでないとできないような過ごし方だったなと感じます。卒業後も頻繁に会う友達も多く、良い学生時代を過ごせたなと思っています。

 

Q最後に何かひとこと

 大学生活は自由の時間が多いので学業もプライベートも後悔ないように過ごしてください。大学生活での貴重な経験が社会人になってからも活きると思うので、充実した大学生活を過ごせることを願っています。

 

芳本知也さん (バイオ系企業、生命環境学部生命科学科卒業)

芳本さん

芳本知也さん(岡山県立笠岡高等学校卒 2012年3月生命環境学部生命科学科卒業、2014年3月総合学術研究科生命システム科学専攻博士課程前期修了) ​​

Q. 現在のお仕事について教えてください。

 再生医療関係の企業に勤務しており、CPC(温湿度や室圧が管理された培養加工施設)内で幹細胞の培養業務に従事しています。培養した幹細胞は患者様に投与され、損傷部位に集結し機能回復に大きな役割を果たします。人々のQOL(Quality of life)向上に直結する仕事であり、日々やりがいを感じながら業務を行っています。

 

Q 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされてましたか?

 学生時代は研究室での実験がメインの生活で、私はマウスのがん細胞へのビタミンCと温熱処理(ハイパーサーミア)の併用効果について研究していました。齋藤研究室は実験ばかりというわけではなく、研究室メンバーでたこ焼きパーティーやスポーツ大会、誕生日会といった行事もたくさんあって、とても充実した研究生活であったと思います。また、箏曲部に所属していたため、3キャンパス合同のサークル発表会や大学祭での演奏も行い、とても充実した学生生活を送れました。

芳本さんの学部・大学院での研究成果が貢献した論文

Synergic carcinostatic effects of ascorbic acid and hyperthermia on Ehrlich ascites tumor cell.

Exp Oncol. 2015 Jun;37(2):94-9.

 

Qほかの都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?

 庄原市の第一印象は山に囲まれたものすごい田舎という感じでした。暮らす上で不便な部分もありましたが、自然が身近にあるため四季を肌で感じることができ、研究等で疲れた心身を癒やしてくれました。現在は京都に住んでいますが、たまに庄原の自然がとても恋しくなります。

 

Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

 研究室で学んだ細胞培養の知識、スキルはそのまま今の会社での業務に活かされています。また、研究室で教えられた実験計画立案時時に不備な点がないかどうかの確認、実験結果からどんなことが導きだされるのか、実験がうまくいかなかった時の原因究明や対処法といった物事に取り組む姿勢や確認の徹底、研究遂行に必要不可欠な論理的思考能力といった点は、今の培養業務だけに限らず様々な場面で役に立っていると思います。

 

Q最後になにか一言

 大学および大学院生活は本当にあっという間でしたが、そこで学んだことはしっかりと今に生かされています。みなさんも学生生活の間に様々なことを学び、社会で活躍してほしいと思います。

 

脇田有瑳さん (製薬企業、生命環境学部生命科学科卒業)

脇田さん

脇田有瑳さん (中京大学附属中京高等学校(愛知県)卒 2020年3月生命環境学部生命科学科卒業)
写真は大学の春の風景です

Q今はどういうお仕事をされていますか?

 WDB株式会社エウレカ社からの正社員型派遣として製薬会社で品質管理の業務に従事しています。業務内容としては商用医薬品をHPLCなどの分析機器を用いて分析し、含有成分に問題がないか等の試験を行っています。


Q庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされてましたか?

 研究室に入ってからは自分に与えられた研究テーマに没頭していました。自分の興味関心のあった皮膚に関わるテーマだった事もあり、毎日楽しく実験していました。勉強面以外では、アルバイトでお金を貯めて中国・四国地方、九州地方など西日本の色々な場所に旅行しました。今では時間がある学生のうちにたくさん旅行しておいて良かったと思っています。


Q庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

 卒論研究ではメスフラスコやHPLCなどを使用した分析実験は行っていなかったので、今の業務と直接的な繋がりはありません。しかし、研究室で学んだ実験スケジュールの組み立て方や英語の論文の読み方などは業務で活かせています。社会人は時間の使い方がとても重要ですので、卒論研究を通じて時間の有効な使い方を学べたことは大きかったと思っています。


Q他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがてすか?広島から離れて広島への思いは?

 初めて庄原に来た時はポニーやヤギがいるお家があるのを見てとても驚くとともに、自然豊かで静かな田舎だなという印象を受けました。人それぞれ感じ方は異なると思いますが、空気が綺麗で四季折々の景色が楽しめる、私にとってはとても居心地の良い場所でした。今では、大学四年間という貴重な時間を都会の喧騒とは無縁でのびのびとした場所で過ごすことが出来て良かったなと思っています。私の中で広島はいつまでも第二の故郷のような存在です。ただ、あんなに近くにスキー場がたくさんあったのにスノーボードに一度も行かなかったことを今更ながら後悔しています・・(涙)。


Q最後に何かひとこと

 庄原キャンパスは勉強や実験に集中するには最適の場所だと思っています。大学生というのは自分の興味ある分野に集中して取り組める貴重な時間なので、都会の喧騒から離れて研究に集中したい方にはうってつけのキャンパスです。たまに大学の畑で採れた果物や野菜が持って帰れることがあるのも魅力の一つです。
 大学生のうちに色んなことに挑戦して、成功して、たまに失敗して、より多くの経験を積んで今後の人生を豊かにする糧にして下さい。

 

大河内公一さん (小林製薬株式会社、生命環境学部生命科学科卒業)

大河内さん

大河内公一さん (東福岡高等学校(福岡県)卒 2018年3月生命環境学部生命科学科卒業)

Q 今はどういうお仕事をされていますか?

 他大大学院を経て、現在、小林製薬株式会社で食品開発グループの研究開発職として勤務しています。会社では、サプリメントや青汁等の健康食品の開発やヒトが食品を摂取した時に体内でどのような作用を引き起こしているか、細胞や動物を使用した基礎研究をしています。研究職として目には見えない小さなメカニズムを調べるだけでなく、開発職として実際に自分の手で試作し、製品を開発するとてもやりがいのある仕事です。

 

Q 庄原キャンパスではどのように過ごされていましたか?

 平日は講義と研究室、休日は部活動やバイトに勤しんでいました。庄原は自然に囲まれたところですので、いわゆる都会の大学生と同じような遊びはできませんでしたが、庄原ならではの遊び(スノーボードや丘陵公園のイルミネーション、ヒバゴン探し!?等)がたくさんできて今では良い思い出です!

 

Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのように活かされていますか?

 齋藤研究室では「酸化ストレスががんに及ぼす影響」について研究していました。今は食品の研究をしていますが、研究室で培った細胞生物学の知識と最後まで粘り強く諦めない根気強さ(もっと深く知りたい!学んでみたい!と思う気持ち)は今の研究開発職でも十分発揮されています。

 

Q 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?

 生まれも育ちも九州で、10数年間ずっと地元を離れたことがなかったため、入学当初はとても不安でした。ましてや庄原は私がイメージする広島とは全く違っていたので「この先やっていけるかな...」と心配していたのを今でも思い出します。しかし、庄原は住み慣れると自然豊かで、市民の方もとても優しかったので今思えば最高の4年間でしたし、何より沢山の良い友人にも出会うことができました。社会人になると庄原で過ごすような生活はなかなかできないと思いますので、大学生のうちに様々な自然に触れ、自分の価値観を広げておくことは非常に良いと思います!

 

Q 最後に何かひとこと

 社会人の先輩としてアドバイスできることは「大学生の内に何か一つでもやりたいことを見つけて、チャレンジ・経験を積んでおくこと」かなと思います。社会人になると必ず自分の意見が求められます。「自分だったらこうする」と、例えそれが間違いであっても素直に伝えることは社会人としてとても大切です。大学生での貴重な4年間をただ闇雲に過ごすのではなく、やりたいことにチャレンジし、経験を積めば自ずと“自分らしさ”が磨けますし、その経験が必ず社会でも役に立つと思います!

 

大和田凌平さん (茨城県桜川市役所、生命環境学部生命科学科卒業)

大和田さん

大和田凌平さん (岩瀬日本大学高等学校(茨城県)卒 2015年3月生命環境学部生命科学科卒業)

Q 今はどういうお仕事をされていますか?

 地元の茨城県にある桜川市役所で勤務しています。現在は入庁6年目で、市民生活部 生活環境課に所属しています。市役所に入庁してからは、障がい者の支援をする業務を5年経験して、現在の部署に異動してきました。この部署では、主に地元の幼児や小・中学生に交通安全教室を開催したり、警察と連携しながら市民の交通事故防止の啓発活動を行う業務をしています。市役所での仕事は、様々な業種の仕事に取り組めることや市民からの声を直接聞けるので、自分の仕事のやりがいに繋がっています。


Q 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされてましたか?

 私は、高校生の時からがん細胞の研究をしたかったので、自分の希望する研究室(細胞機能制御学研究)に配属されてからは、高濃度のビタミンCが舌がん細胞与える影響やメカニズムについての研究に取り組みました。日頃の研究内容を多くの方に知ってもらいたかったので、積極的に学会に参加し、発表を行いました。勉学以外にはラグビー部に所属して活動していました。大学から初めて始めたスポーツでしたが友達や先輩・後輩に恵まれ、4年間、怪我無く楽しく続けることができました。


Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

 研究室に所属することは、会社に勤めることのデモ体験と一緒だと思います。仕事にも研究室と同じように目指すテーマがあります。その中に自分の研究があって、毎日、研究に取り組むことは、仕事と一緒だと感じます。惜しくも大学時代に学んだ勉学の知識は現在のところ仕事で使う機会がありません。しかし、研究室に通うことで自然と身についていた、失敗しても考察して次に生かす姿勢は、私の仕事のなかで活かされていると思います。


Q 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?

 庄原キャンパスは広島市内のような街にある大学をイメージして茨城から引っ越してきました。緑豊かで自然に恵まれた庄原は、正直、私の最初のイメージとは異なりました。こんなはずじゃ・・・。しかし、自然に恵まれている街の大学ならではの遊び方(タコパ・鍋パ・魚釣り・川遊び等)は庄原キャンパスでなければできないいい経験だったと思います。また、庄原市は島根県、鳥取県、山口県に近いので大学時代に様々な都道府県に旅行できたことも今となってはいい思い出です。


Q 最後に何かひとこと

 ただ、大学を卒業するだけではもったいないです。こういうことを勉強したい、将来こうなりたいという目標・目的を持って大学生活を送るだけでも社会人になったときに大きく変わります。県立広島大学庄原キャンパスはその手助けをしてくれる場所だと思います。これから入学を考えている方も在学生のみなさんも、悔いのないように大学生活を送ってください。社会の先輩よりひとことでした。

 

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さらに詳しく知りたい人はこちら

細胞機能制御学研究室(齋藤研究室)​

生命科学コースHP

大学院生命システム科学専攻HP

 

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