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坂本ゼミ(作業療法士)

印刷用ページを表示する 2023年5月9日更新

​【研究室のテーマ】

1)認知症治療病棟における在宅復帰に向けた効果的な退院支援の検討

 認知症治療病棟に入院した認知症のある人とその家族への効果的な退院支援を研究しています。これまで,事例を通した介入研究,自宅退院に影響を及ぼす要因の検討(ケースコントロール研究),暫定版退院支援プログラムのコホート研究を行ってきました。

 2022年度は本邦の認知症治療病棟の退院支援の実態をアンケート調査しました。この結果をもと退院支援プログラムを改変し,2023年度より介入研究をすすめます。

 認知症があっても住み慣れた場所でその人らしく生活する…,そのために入院医療の立場から作業療法士として何ができるかという問いから発展した研究です。

2)認知症のある人の活動の質評価法(Assessment of quality of activities:A-QOA)

 認知症のある人の意味ある作業を見つけたい,作業の意義や成果を示したい…を実現する評価ツールの開発と臨床応用の研究をしています。また事例を通して、作業がどのような意義を示すのか検討してきました。

 2022年度の卒業研究では,会話回想法と遊び回想法における活動の質の違いをA-QOAで検証する研究しました。

 2022年5月にA-QOAビギナーズガイドが発刊されました。

書籍の写真

ほか分野の研究

●統合失調症の人に対する認知機能リハビリテーション

これまで認知機能に焦点を当てた認知機能リハビリテーションの実践により,一定の認知機能向上の効果は報告されています。クライエントのニーズをもとに,実際の生活における遂行技能および社会交流技能などをアセスメントし,認知機能ではなく生活や自己認識の変化をアウトカムにした作業療法士の視点を生かした認知機能リハビリテーションの効果検証をしてきました。今後、これまで蓄積されたデータを分析する予定です。

●コロナ禍が小学生や中学生の児童を養育する保護者に与えた影響の検討

●放課後等デイサービスを利用した経験のある青年中期以降のお子さんを養育する保護者のニーズ調査

●地域在住高齢者を対象とした介護予防教室の実践

なども研究しています。

以下は,執筆書籍です。

 書籍写真② 書籍の写真③

【過去のゼミ】

 2021年度~2023年度は西田ゼミに在籍し,学びを深めています。

<2023年度セミ生卒業論文テーマ>

  • (主指導・仮題)認知症治療病棟における自宅への退院支援の実際ーアンケートによる全数調査ー

<2022年度ゼミ生卒業論文テーマ>

  • (主指導)認知症のある高齢者を対象とした会話回想法と遊び回想法の活動の質の違い
  • 認知症の人が通所施設ではたらくことの意義・効果―インタビューとウェブを用いた混合調査―
  • チームオレンジにおける作業療法士の貢献の可能性―混合調査法を用いた活動内容の調査から―

<2021年度ゼミ生卒業論文テーマ>

  • (主指導)祖父を元気にする訪問の試み-元気になる活動の探索-
  • 作業に焦点を当てた認知症家族教室の効果検証
  • ダブルケアを行う不安感の強い女性に対する認知症家族教室の影響