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西田征治 (教授,作業療法士) 身体・老年作業療法学
認知症の人と家族が生き生きと心豊かに暮らせる社会づくりに貢献する研究と地域支援活動を行います!
西田ゼミでは,認知症の人が生き生きと心豊かに暮らせる社会づくりに貢献するため,臨床研究と地域活動に取り組んでいます.ゼミの特徴は学生が一丸となって,実際に地域や病院に出かけ調査や介入を行うことです.
(2024年度の取り組み)
3名のゼミ生が配属され,それぞれの研究テーマに従って研究を推進しています。1人目は,入院されている認知症の方を対象に,活動にもとづく介入プログラム(aPAQ)を試行し,その効果を検討しています。具体的には,独自に作成した「活動処方せん」を参照し,夕方の無為に過ごしやすい時間帯に音楽鑑賞の活動を提供し,その効果を行動心理症状や活動の質の観点から検討しています。2人目は,認知症カフェに来られている認知症のご本人とご家族を対象に,メモリーブックを作成して実際に使っていただき,その効果と活用方法を探索しています。3人目は,坂本助教の指導を仰ぎながら活動の質評価法(A-QOA,アコア)を使った介入研究をしています。具体的には,学生がA-QOAの視点を学習することで認知症の人の活動質を高められるかを事例を通して検討しています。
なお,活動の質評価法(A-QOA)は,私たちが独自に開発した評価ツールで,主に認知症の方が塗り絵などの活動を行っているときの状態を観察から評価するものです。詳しくはホームページ「https://www.a-qoa.com/」をご覧ください。
(2023年度の取り組み)
3名のゼミ生がそれぞれの研究テーマに従って,協力し合いながら研究を推進しました。一人目は,認知症の人を介護している家族に対してZOOMを用いたオンラインカフェを月に1回20時~21時まで開催し,その効果や課題について検討しました。オンラインカフェを開催する前には喫茶店で説明会を開催しました。結果的に5名の方が参加してくださりました。二人目は,認知症の人を介護している男性家族会の参加者にインタビューを行い,男性ばかりであることの利点や課題を調査しました。三人目は,全国の認知症治療病棟にアンケートを配布し,認知症の人が自宅に帰るための取り組みについて実態を調査しました。このように学生は,地域の中の問題や課題について考え,その解決策を見つけるためのフィールド研究を実施しました。
(2022年度の取り組み)
3名のゼミ生が在籍していました。一人目は,認知症カフェに参加されている方を対象に「遊び回想法」と「会話回想法」をしているときの状態の違いをA-QOA(アコア)を使って検討しました。A-QOAは私たちが開発した認知症のある人が活動をしているときの状態や活動をしているときの結びつきの強さを評価するツールです。二人目は,認知症の人を地域で支えるボランティアである「チームオレンジ」の取り組みを積極的に行っている市町の行政の方にインタビューして情報を集め,作業療法士の活躍の機会について検討しました。三人目は,認知症のある人が地域や社会に貢献する活動を積極的に行っている通所施設の作業療法士や認知症のある人にインタビューを行い,「はたらくこと(有償・無償の貢献活動)」の効果や意義をまとめました。学生は認知症のある人が通所施設の作業療法士のサポートを得ながら地域の人たちに貢献する活動をすることで「認知症になってよかったと思えるようになった」という言葉を聞き,感動しているようでした。
(2021年度までの取り組み)
2021年には,3名のゼミ生が認知症のある人を介護する方を対象として家族教室を開催し,その効果を検証したり,祖父を元気にする訪問活動を試みたりしました。
2020年には,3名のゼミ生が大学祭で認知症の方とそのご家族様と一緒にレモンカフェをオープンしてその意義や運営の課題を検討したり,認知機能を刺激するために独自に作成した冷蔵庫在庫管理セットの効果的な使用方法を探索したりしました。
2019年には,4名のゼミ生がユニットケアを取り入れた認知症デイケア施設や、広島市の若年性認知症のある人の集いの場を訪問し、取り組み内容,意義や課題を調査しました。また、誰もが気軽に立ち寄れる場として,近年注目されているコミュニティカフェについて,活動を継続するための秘訣や工夫を調査するため京都・福岡・東京のコミュニティカフェを訪問し調査を行いました。これらの調査で得た情報をもとに、実際に三原市内にコミュニティカフェ(音なりカフェ)を開設し,その意義や課題を検討しました。
2018年以前には,沖縄の若年性認知症の方を対象とした認知症カフェを訪問し,参加を促す促進因子や,ブレーキをかける制限因子を調査しました。また,実際に認知症カフェの運営を支援しその効果を検証したり,病院デイルームの環境を作業との結びつきが促進されるよう変えることで認知症の人の幸福感がどのように変化するかを検証しました.これの研究成果は,卒業後に学術論文として専門雑誌に投稿したり,学会発表したりしています。
年度 | 研究テーマ |
2024 |
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2023 |
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2022 |
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2021 |
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2020 |
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2019 |
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2018 |
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2017 |
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2016 |
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2015 |
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大学院(博士課程)では,主に身体障害者や老年期障害のクライアントに対する作業療法の治療法や評価法の開発を目指した研究を行っています.総合病院,精神科病院や大学に勤務している作業療法士を大学院生として迎え,下記のテーマに取り組んでいます.
年度 | 研究テーマ |
2024 |
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2016 |
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神戸学院大学,佛教大学の研究者と共同し,認知症の人の尊厳を高める家族教育プログラム,活動の質評価法(A-QOA)の開発研究を進めていいます.
研究業績は,研究者紹介(西田征治)を参照してください。